打楽器奏者の考える「できる」とは?
皆さん、こんにちは。
ゆるマジメ!管理人の松尾 弥生(まつお やよい)です。
Ⅱ部構成でお送りするお話の続きを書いていていきます(^^)
前半の記事はこちらからご覧ください!
今回の記事を読むと、打楽器の見方がガラッと変わりますよ。
打楽器奏者の考える「できる」とは?
打楽器奏者は「できる=音が出せる」とは考えていません。
では、どのように考えているのでしょうか?
それは
「できる=音を自分でコントロールできる」
という思考です。
打楽器奏者は音を出すまでの苦労がショートカットできる分、
ほかの楽器を練習する仲間よりも早く、次の思考レベルに移行しています。
どういうことか、もう少し掘ってみましょう。
音を自分でコントロールできる?
コントロールって、どういう意味でしょうか。よく耳にする英語の一つですよね。
操作すること?
意のままにあやつること?
自分の思いどおりに動かすこと?
うーん、当たらずとも遠からず…
こんなときは、ネットの力を借りましょう!!!(←)
コントロール (英語: control、フランス語: contrôle)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
1 ちょうどよいぐあいに調節・統制すること。管理。「室温をコントロールする」
2 球技で、ボールを自分の思うところに投げたり蹴(け)ったりすることができる能力。「コントロールのいい投手」
3 レスリングで、寝技の一。相手を四つんばいにして、上から制御すること。
出典: 小学館 /デジタル大辞泉について
はい!ほぼあってました!笑
押さえつけて自分の思いどおりにすることですね!
しかし、このように聞くと、イメージがよくない!汗
つまり、
音をコントロールするということは、自分で自分のイメージする音を出すということです。
例えばこんなかんじ。
自分の思う速度が出せるか・・・テンポ160で16分音符を連続して叩けるか
自分の思う音量が出せるか・・・フォルテ(f)やピアニッシモ(pp)
自分の思う音色が出せるか・・・するどい音や、ふわっとした優しい音
目の前にある楽器や練習台から、自分のイメージする出したい音が出せるか。
これが「音が出せる」という第一段階をクリアしたあとに訪れる、第二段階です。
管楽器や弦楽器でいう、押さえる指を覚えるステップですね。
誰でもできる=自分にしか出せない
人は一人一人、違うのと一緒で、
背の高さ、腕の長さ、筋肉のつき方、バランス感覚などが一人一人違います。
たとえば、筋骨隆々なAさんと虚弱体質なBさんがいたとします。
AさんとBさんが、同じ楽器を使って、まったく同じ音を出すことは可能でしょうか。
おそらく、相当な練習をしたとしても、それは不可能です。
Aさんの思うフォルテとBさんの思うフォルテは違うかもしれません。
Aさんが優しいと思う音は、Bさんにはするどい音だと感じるかもしれません。
わたしと、お読みいただいているあなたも同じです。
わたしの出す音は、あなたに出すことはできません。
でも、あなたの出す音は、わたしには出せないのです。
誰にでも音は出せるのに、いや、
誰にでも音が出せるからこそ、自分の音は自分にしか出せないのです。
あなたの出す音は、あなただけが出せる音です。
打楽器は誰でもできる?結論!
打楽器は誰でも音を出すことができます。
赤ちゃんからお年寄りまで、叩けば、こすれば、振れば、音は出ます。
しかし、誰でもできるからこそ、一人一人が自分にしか出せない音を持っているのです。
自分のイメージする音は、ほかの誰にも出せません。
できる基準が一番低い「音が出る」をクリアするまではYES
次の「音を自分でコントロールできる」から先に移行したらNO
これが、私の考える結論です。
誰でもできるじゃんwww って言われたら
もしこれから、「打楽器?誰でもできるじゃんwww」と言われたら、
この人は「誰でも叩けば、こすれば、振れば、音がなるじゃん」って言いたいんだなと捉えましょう。
クラリネットやトランペットなどは、音を出す前が大変ですが
打楽器は誰でも音がポーンと出せるため、当たり前に感じることが、残念ながら忘れられがちです。
打楽器を馬鹿にする人は、少なからずいます。
しかし、誰にでも音が出せるからこそ、難しいのです。
「…だから、誰でもできるわけじゃないんですよ。」って言っていいんです。伝えていいんです。
もしこの記事が、あなたの背中を1ミリでも押すことができたら幸いです。
この思考レベルは続きがありますので、また別の機会にお話ししますね!
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
松尾弥生でした!
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